噛み合わせ治療
噛み合わせが悪いと、ご飯を食べるときにしっかり噛めないだけでなく、むし歯や歯周病、顎関節症などの様々な病気に関係します。
また、むし歯や歯周病で歯が抜けたあとを放置していると、上下反対側の歯が伸びてしまい、ますます噛み合わせが悪くなります。
それに、左右の歯がバランスよく噛めないと、全身のバランスを崩しやすいです。
原因不明の肩こりや腰痛、片頭痛を引き起こすこともあります。全身の健康のためにも、噛み合わせを整えましょう。
当院では、先端機器で顎の大きさやずれ、歯の角度などを精密に調べ、患者様一人ひとりの骨格に最適な噛み合わせを提供します。
ご予算の都合で矯正治療が難しい場合に、噛み合わせ治療を選ばれる方もいらっしゃいます。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
こんな症状はありませんか?
- 左右どちらかの歯だけで噛む癖がある
- 噛み合わせが左に傾く、もしくは右に傾く
- 歯のつめもの・かぶせものに違和感がある
- 入れ歯が合わない、噛みにくい
- 食いしばり、歯ぎしりがある
- 歯が欠けている
- 歯が抜けたのに放置している
歯並び・噛み合わせと歯の残存本数について
研究によると、噛み合わせや歯並びが悪いと、歯が抜けるリスクも高まることがわかっています。
生涯にわたって健康なお口の状態を維持するためにも、不正咬合や歯並びの治療は重要です。
※参考:8020達成者の歯にみられたcervical lesionについて(2007)
※全体の8020の達成者は約44.2%
※正常咬合は約84%
当院の噛み合わせ治療の特徴
顎位を正しい位置に移動させ、自然な噛み合わせに
「シークエンシャル咬合」の理論に基づき、骨格・歯・歯周組織・顎関節のすべてがフィットする噛み合わせを目指します。
当院が一番大事にしているのは、犬歯誘導を基本として正しい位置に移動させて、自然な噛み合わせを実現させることです。
治療精度を上げるための設備の充実
一般歯科医院ではほとんど見られない、先端機器を積極的に導入しています。
骨格・歯・歯周組織・顎関節を徹底的に調べたうえで、噛み合わせ治療を行います。
先端機器について
歯科用CT/パノラマ/セファロ
「歯科用CT」「デジタルパノラマレントゲン」「セファログラム」という3つの役割を1台でこなすことができる機械です。
- 歯科用CT
歯や顎の骨の状態を3D立体映像で撮影できます。これにより診査の精度が高まります。 - デジタルパノラマレントゲン
従来のレントゲンに比べて、被ばく量を抑えて撮影できます。撮影と同時にモニターで画像を確認することができます。 - セファログラム
矯正治療専用のデジタルレントゲンです。歯だけでなく、顔面や頭部も撮影できるため、顎の形やバランス、歯の傾斜などの情報がわかります。肉眼では見えないところまで確認ができるため、より良い治療につながります。
3D光学スキャナー(iTero)
ペンタイプのスキャナーでお口の中を数秒スキャンすると、精密な歯型データが短時間で再現できます。
これを用いることで、歯並びの変化をシミュレーションでき、その場で確認可能です。治療後のイメージがわかります。
セレック
歯科専用のCAD/CAMシステムです。
3D光学カメラでスキャンすると、歯の形が忠実に再現されたデータがコンピューター上に表示されます。
顎機能咬合診断用機器(CADIAX)
噛み合わせの不具合や顎関節の状態を検査・診断するための器機です。
短時間で顎の動きのデータを取得することができるため、噛み合わせ治療で用います。
咬合器(SAMシステム)
模型を使って、歯の動きや噛み合わせを再現する装置です。
お口の状態を客観的に再現できるため、より精密な治療につながります。
フェイスボウ
患者様の頭に器具を装着して、歯の動きや噛み合わせを測定します。
これにより、一人ひとりに適した歯の形態を競合器で正しく再現することができます。
噛み合わせ治療
当院では、左右の噛み合わせが対象になるよう、シンメトリーな治療を目指しています。
つめもの・かぶせもの
つめものやかぶせものの高さが少し高いだけでも、違和感を覚えることがあります。
その場合は、噛み合わせのバランスを整えるために、つめもの・かぶせものの調整をします。
「咬合紙」を噛んでいただき、噛み合わせが悪い部分をチェックして、左右の奥歯が同時に均等に当たるように高さを調整します。
入れ歯の調整・製作
患者様のご希望をきちんと伺い、お口に合うぴったりの入れ歯を製作します。
見た目や機能性に優れた入れ歯も豊富に揃えています。
入れ歯の調整も行っていますので、「他院で作られた入れ歯が合わない」という方もご相談いただければと思います。
インプラント
歯が抜けたあとを放置していると、上下反対側の歯が伸びてきて、ますます噛み合わせが悪くなります。
インプラントは、歯を失った部分に自分の歯と同じような機能を再現するための義歯です。
歯を失った部分の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、人工の歯を装着します。
入れ歯は3~4年で作り直さないといけないことが多いですが、インプラントは耐久性に優れています。
メンテナンスをしっかり行えば、10年で95%、20年で85%残ると言われています。
矯正歯科
当院は矯正治療も専門としており、大人の矯正歯科では、従来の一般的な矯正治療以外にも目立たない透明のマウスピース(インビザライン)を使った治療や、ゴムメタルを使用した治療など、見た目が気にならず、負担の少ない治療法を複数ご用意しています。
お子様に対しては、顎の成長を促して歯並びが悪くならないようにする床矯正のほか、透明のマウスピースを使った治療など、負担の少ない治療法を複数ご用意しています。
歯ぎしり・顎関節症治療
当院の院長は、大学病院では口腔外科を専門に勤務していました。
歯科口腔外科では、顎関節症の治療も行います。
顎関節は耳の穴の前にある関節です。この関節がずれると、お口を開け閉めするときに「カクンカクン」と音が鳴ったり、痛みが生じたりします。
原因は多岐に渡ります。歯ぎしりや食いしばりなどの歯科的原因のほか、頬づえや噛み方の癖など、生活習慣が原因になっていることもあります。